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Kiss 2 You
東方神起 2U/スキカップルの小説ブログです。 妄想と捏造で出来ています。
雪流し 11


空が白むまでも僕はとうとう寝つけずに、彼のあどけない寝顔をずっと眺めていた。
雪の中を襦袢一枚で駆けてきた理由も、躰中につけられた紅い印も、結局何一つ聞けずに、あの後疲れてすぐに寝入ってしまった彼に寄り添い、この期に及んでも僕はまだ心の片隅でこんなことをしようと思っていた訳じゃないのにと、強く掴みすぎたせいで赤くなってしまったユチョンのか細い手首を見ながら思っていた。

それでも結局は、家に帰るように促す以外どうしようもなく、僕は拗れずに済むように母に後を頼んで彼が目を覚ます前に早めに家を出ることにした。疚しさからまともに母の顔が見れず、部屋の扉口で俯きながら訥々と話す僕に、母は特にそれ以上事情を聞こうとせず僕のベッドに寝ている彼の寝顔を覗きこんで、「可愛らしい寝顔ねえ」と微笑んだ。


それから数日は、病院の前を通る気になれず、少し回り道をして登下校する日が続いた。
ユチョンを避けているというより、自分の中のユチョンの記憶を避けるように。頭に次々と浮かぶ、口に出せないような姿のユチョンの幻から逃げるように。
そうやって数日を過ごし、無理やり閉じ込めた底が見えないような後ろ暗さがやっと和らいできた矢先、母が庭に咲いていた桃の花を鄭医院に届けてほしいと託ける。どうしてよりによって、こんなときに・・・僕は行きたくないと思った、そう言えたらいいのに、僕の手は従容として母の手から桃の花を受け取る。「お願いね、」と微笑む母に、鷹揚に頷くだけで、口の中がひどく錆びついたようにざりざりとした。



鉛のような足を引き摺り家を出て、鄭医院に辿りつき、仄暗い玄関先にかかる小さな「休診中」の札を眺めながら呼び鈴を鳴らした。そうしておきながら、休診中なら不在だったと言えば良かったんじゃないかと今更ながら頭を巡らし、そもそも、わざわざ実際に此処まで足を運ばずとも不在だったとただ一言告げれば済む話だったのにと、機転の利かない自分にうんざりしながら踵を返すと、背後で扉の開く重苦しい音がした。

「どなたでしょう・・・ああ、君」
「ああ、はい・・・その、これを、」
「・・・桜ですか?」
「いえ、桃です・・・母から、託かって、」
「そう、それは、どうも・・・」

手渡そうとしているつもりなのに、鄭医師は受け取らずに扉を開け放ったまま院内に戻るので、僕は恐々と中に入り、僕のために用意されたらしいスリッパを履いた。
薄暗い院内は、病院特有の薬品の匂いと、時間の澱が作る重く淀んだ空気の匂いが混じっていて、不思議と今まで思い出しもしなかった幼い頃の記憶が呼び覚まされた。冷え冷えとした待合いの、黒いビニールシートのソファーで、自分の名前が呼ばれるまで母の隣に座りずっと本を読んでいた遠い日の記憶・・・

鄭医師は口の中で小さく「花瓶ねえ・・・」とやや煩わしそうに呟き、右手奥の診察室に入ると、観音開きのキャビネットの扉を開け閉めしていたが見つからないようで、男所帯に持参するには生花は相応しくないように思われ僕は少し落ち着かなかった。

「そっちの部屋にないだろうか、」

不意に鄭医師が僕の後ろを目線で示し、僕は彼に指図されるがままに処置室と書かれた部屋の扉を開いた。刹那、梔子のような甘い香りが鼻先を掠め、そのせいで明かりを点けるより先に薄暗い室内でそれを頼りに花瓶の在り処を辿ろうとした僕が見たのは、処置室に据えられたベッドに全裸で横たわり、梔子のはなびらのように白い背中を猫のように丸めてすやすやと眠るユチョンの姿だった。

「ユチョン・・・?」

錆びた喉からは自分のものと思えないやけに嗄れた声が出て、一度軽く咳払いをし、唾を呑みこんでみたけれど、空気が乾燥しきっているのか一向に潤わせることができずに、僕はただぼんやりとして、大きくなっていく自分の鼓動を一頻り聞いていた。

鄭医師がどういうつもりで彼のこんな姿を平然と僕に晒すのか、僕には想像もつかず、少し痩せて、それでいてやけに艶めかしい肢体から漸く目を背けると、脇机の片隅に置かれた写真立てが目に入った。いつもの薄水色の韓服を着て、控えめに微笑むユチョンの姿・・・
・・・?ユチョンに似てるけど、少し、違う・・・女性?

「その花瓶でどうだろう、少し小さいかな・・・?」

扉口に佇み、そう僕に話しかける鄭医師の声に、僕は水をあびたように背筋がぞっとして、慌てて写真立ての横に置かれた花瓶を掴みとろうとしたものの、まるで握力がなくなったかのようにふわふわとして、あっと思う間もなく床に滑り落ちた花瓶は大層な音を立てて粉々に砕け散ってしまった。

「す、すいませんっ、すぐに片付けます・・・」
「・・・何?」

花瓶の割れる音で目を覚ましてしまったらしく、ユチョンは物憂い様子でそろりと半身を起こし、まだ少し眠そうに目をこすった。

「父さん・・・」

ユチョンは甘えた声ですぐ隣に立っていた僕にしがみつき、違和感を感じたのか一瞬体を強張らせたものの、か細い手に似つかわしくないような力で、僕の背中に爪を食い入らせるほど抱きついてきた。
刺すような痛みに思わず身じろぎ、半歩、また半歩と後退りをしても、ユチョンはそれを許さないようにベッド際に引き戻そうと僕の身を強く寄せた。

「ユチョン、ダメだよ、」

鄭医師は、僕に抱きついていたユチョンの指を一つずつ絡めとり、事もなくユチョンを抱き上げると、宥めるように何度も優しく背中を撫でた。
そうすると、途端に安心したかのようにユチョンは長く穏やかな息をつき始めた。その間、彼の目は鄭医師の肩越しに僕を見ていたようにも思えたけれど、彼はとうとう何の反応も示さず、そうして、眠気に抗えないかのように、ゆっくりと目蓋を閉じた。


(終わり)


はい、今回もまたビミョーな終わり方で・・・結構長い間中断してしまってスミマセン汗
終わらせ方がーーー!わからないーーー!!(発狂)


さてさてユチョンは大変なことになっていますが・・・しかし、こーゆうとき図々しいババアで良かったなあとつくづく思いますね、どこまでが事実かわかりませんが、品行方正でないと愛せないわけでもなし、メンバー全員と関係していたパク・ユチョンの妄想でしぶとく生きてる不謹慎ババアには何のダメージもありません。ダメージ与えたいならユチョママとユチョの間に子供がいて、ユノユノが認知済みとかそれくらいドロドロなネタ引っ提げて出直してきてほしいものですはい。

てか、まあ、寧ろダメージは・・・こ・っ・ち?

160717_yh2.jpg
もうね~~~ちょっと生々しい話ですが、正直、ユチョンが特定のパートナー(玄人素人問わず)を作って、ちゃんと相手と心を通わせて、きちんとベッドで互いに労わりあうようなセ○○スができなくなってるんだとしたら、絶対にユノのせいだと思うんですよね~~~(ーー;)
今回の件でユチョンではなくユノの株が勝手にダダ下がりです笑

正直、兵役前は、ユノとのおそろなんかもあったりして、芸能界というキラキラしたヤクザな世界から離れて、これから2人でしっかりと地に足の着いた生活をしようとしているのかな?なんて期待していたんですが、全然、荒みきってたりするんですかね・・・そこはちょっと心配ではありますが、これからも引き続きオカズとして妄想させていただく所存であります|´∀`)ムフ♡



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[2016/07/17 22:28] | 雪流し | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
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[2016/07/18 23:42] | # [ 編集 ]
ヒ**さぁぁぁん!!!

すみません、めちゃくちゃ元気です笑
ヒ**さんもお元気でしたか?こんなに滞っていたにも関わらずコメいただけて感涙です(゚うェ´。)゚

何かね~ちょっと前までは、自分の脳内ではすっかり2Uが安定期に入ってて、多少軍隊がハッテン場と化そうと、ゆちが除隊までの火遊びを認めてあげてるんだと信じてたんですがね…ゆちの方は事実だとしたら火遊びってレベルじゃないですもんね…じぇさんとゆちはこーゆう危ういところがあってヒヤヒヤします。モテるから、いろいろあるのは仕方ないんですけど、ミンスが特定少数、ユノが特定多数なのに比べて、ヒロミキちゃんのこの不特定多数って、メンタル心配ですよね。自分も相手も傷つける。2人の傍に、ユノがいればなあ~~~…(⊃ω⊂=)

私も最近ユノが不在すぎて・不甲斐なさすぎて、スユどうかね?なんて笑
まあ結婚は好きな相手とするより嫌いじゃない相手とするくらいのが長続きするんではないかなと思うので、この際ハニちゃんと3人で、いやヨンミさんもいれて4人で食卓囲ってるくらいが今の私には幸せな結末すぎてですね…
[2016/07/19 11:13] URL | yuri #- [ 編集 ]
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